食事・栄養

16時間断食と筋トレは両立する?ジム経営者が見た「痩せる人・筋肉が落ちる人」の分かれ目

16時間断食と筋トレは両立する?ジム経営者が見た「痩せる人・筋肉が落ちる人」の分かれ目
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坂本宗瞳
坂本宗瞳 / Muneto Sakamoto
株式会社WITH J 代表取締役
全国約70店舗を展開するパーソナルジム「NEXUS」のフランチャイズ開拓に携わりながら、自身も加盟店オーナーとして1店舗を運営。自分自身のダイエット成功体験が原点。記事はジム運営側の立場で書いていますが、数字を良く見せず、現場で実際に起きていることを基準にしています。
運動監修:NEXUSパーソナルジム

「16時間断食をやりながら、ジムにも通っていいですか」。体験カウンセリングで、この質問はかなり多いです。

16時間断食は、1日のうち食べる時間を8時間に区切り、残りの16時間は水やお茶だけで過ごす方法です。やり方が単純で、カロリー計算もいらない。だから続けやすく、始める人が多い。

結論から言うと、両立はできます。ただし条件付きです。 条件を外すと、体重は落ちているのに見た目が変わらない、むしろ筋肉だけ落ちてたるむ、という一番もったいない結果になります。

結論:食べる8時間の「中身」で決まる

16時間断食で痩せる仕組みは、特別なものではありません。食べる時間が短くなると、自然と食べる量が減る。それだけです。「空腹の時間が脂肪を燃やす」という説明もよく見ますが、現場で見ている限り、結果を分けているのは断食の時間ではなく、食べる8時間で何をどれだけ食べているかです。

筋トレと両立できている人は、8時間の中でタンパク質を十分に取っています。失敗している人は、8時間の中身が「普段の食事を2回にまとめただけ」か、もっと少ない。断食で食事回数が減ると、タンパク質の総量も一緒に減りやすい。筋トレをしているのに材料が足りない状態になり、筋肉が落ちます。

現場で見た「痩せた人」の共通点

16時間断食を続けながら、体重も見た目も変わった人には、はっきりした共通点がありました。

1. 食べる8時間の中に、筋トレを入れている

トレーニングの前後に食事がある状態です。空腹のままトレーニングして、そのまま断食に入る形だと、体は筋肉を分解してエネルギーにしやすい。「食べる→動く→食べる」の順番が守れている人は、筋肉を保ちながら脂肪だけ落ちています。

2. 2回の食事で、タンパク質を体重×1.5〜2g取っている

体重55kgなら1日80〜110g。これを2回の食事で割るので、1回あたり40〜55g。鶏むね肉なら200g前後、卵なら6〜7個分です。かなり意識しないと届きません。届いている人は、1食に主菜を2品入れる、プロテインを1杯足す、という工夫をしていました。

3. 断食の時間を「夜」に寄せている

夕食を早めに終えて、翌日の昼まで食べない形です。寝ている時間が断食に含まれるので、空腹で苦しい時間が短い。逆に「朝は食べて夕食を抜く」形は、夜の空腹でつらくなり、続かない人がほとんどでした。

失敗した人の共通点

一方で、やめた方がよかった、と思う例もあります。

筋トレ前に何も食べていない

朝一番のトレーニングを、前日の夕食から何も入れずにやる。これを週3回続けた人は、体重は落ちましたが、体脂肪率がほとんど変わらず、筋肉量だけ減っていました。見た目は「やつれた」に近い。

8時間の最初の1食が軽い

断食明けはお腹が減っているので、手軽なものを食べがちです。おにぎりとサラダだけ、菓子パンだけ。これだとタンパク質が入らず、次の食事まで持たない。結果、2食目に食べ過ぎます。

食べていい時間に「ご褒美」が増える

「16時間我慢したから」と、8時間の中で甘いものや揚げ物が増える。食べる時間を区切っても、中身が増えれば痩せません。断食は「食べる量を減らす仕組み」であって、免罪符ではない。

16時間断食をやめた方がいい人

現場では、次に当てはまる人には16時間断食を勧めていません。

両立させるなら、この組み方

ジムの会員に勧めている形を、そのまま書きます。

時刻内容
12:001食目。主菜(肉・魚・卵)+主食+野菜。ここでタンパク質40g以上
15:00〜17:00筋トレ。前の食事から3〜5時間後
18:00〜19:002食目。トレーニング後1時間以内。主菜を2品にするかプロテインを足す
20:00以降断食開始。水・お茶・ブラックコーヒーのみ

ポイントは2つだけです。筋トレを「食べる8時間の真ん中」に置くこと。2食でタンパク質の総量を落とさないこと。この2つが守れていれば、16時間断食と筋トレは十分に両立します。

酵素ドリンク・ファスティング食品について

断食と一緒に「酵素ドリンク」「ファスティング専用ドリンク」を勧められることがあります。現場での位置づけは「断食の時間を楽にする補助」です。これ自体に痩せる効果があるわけではありません。

使ってよい場面は、空腹でどうしても続かない人が、断食中に少量のエネルギーを入れて乗り切る場合。選ぶときは、1杯あたりのカロリーと糖質を見てください。糖質が多いものは、断食の意味が薄れます。

まとめ

断食は道具です。合う人には楽な道具で、合わない人には筋肉を削る道具になります。自分がどちらか分からなければ、1か月やって体重と一緒に体脂肪率と見た目の写真を記録してください。体重だけ落ちて見た目が変わらないなら、やり方を変えるサインです。

断食中の食事の組み方を相談したい方へ

NEXUSの無料カウンセリングでは、今の食事のリズムを聞いたうえで、16時間断食を続けるべきか、やめて3食に戻すべきかをその場で判断します。続けた方がいい人には、そう言います。
※無理な勧誘は一切ありません。

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