トレーナーが会員に勧めるプロテインの選び方。ジム経営者が本音で書く「買う前に見る3つ」
「プロテインって結局どれがいいの?」は、ジムで一番よく聞かれる質問の一つです。
先に答えを言うと、トレーナーが勧めるのは「一番良いもの」ではなく「その人が続けられるもの」です。成分が最高でも、味が合わなくて2週間で棚の奥に行ったプロテインを、私は何本も見てきました。
この記事では、現場でトレーナーが会員に実際に伝えている選び方を、ジム運営側の立場から書きます。特定の商品を推す記事ではなく、自分に合うものを見分けられるようになる記事です。
そもそも、プロテインは必要なのか
正直に言うと、食事で十分なタンパク質が取れている人には要りません。
目安として、体づくりをしている時期は体重1kgあたり1.2〜1.6g程度のタンパク質が必要と言われています。体重60kgなら72〜96g。これを鶏むね肉や卵、魚、豆腐だけで毎日取るのは、意識しないとかなり難しい。
特に、朝食を抜きがちな人、昼がコンビニになりがちな人、食事量そのものが少ない人(薬で痩せている最中の方もここに入ります)は、食事だけで足りないことが多い。プロテインは「足りない分を埋めるための食品」で、飲めば痩せるものでも、飲めば筋肉がつくものでもありません。
種類は3つだけ覚えればいい
| 種類 | 原料 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ホエイ | 牛乳 | 吸収が速い。種類が一番多く、味の選択肢も豊富 | 迷ったらこれ。トレーニング後に飲みたい人 |
| カゼイン | 牛乳 | 吸収がゆっくり。腹持ちがいい | 寝る前や、食事の間隔が空く人 |
| ソイ | 大豆 | 植物性。腹持ちがよく、乳製品が苦手でも飲める | 牛乳でお腹がゆるくなる人、置き換えに使いたい人 |
現場で一番多く勧めているのはホエイです。理由は単純で、味の選択肢が多く、続く確率が一番高いから。ただし、牛乳でお腹が緩くなる人は、ホエイの中でもWPIという種類(乳糖が少ない)か、ソイを選ぶと解決することが多いです。
買う前に見る3つ
1. 1食あたりのタンパク質の量(20g前後が目安)
パッケージの正面に書いてある数字ではなく、裏面の「1食(〇g)あたり」の表示を見てください。1食で15gを切るものは、同じ値段でも割高です。
2. 1食あたりの価格
袋の値段ではなく、「袋の値段 ÷ 食数」で比べる。目安は1食100円前後。これより高くても悪いわけではないですが、毎日飲むものなので、続けられる価格かどうかは最初に見ておく。
3. 味を試せるか
ここが一番大事です。初めての銘柄で1kgを買うのは勧めません。小袋やお試しサイズがある銘柄を選んで、1週間飲んでから大袋にする。「おいしいと評判」は他人の舌の話で、自分に合うかは別です。
飲むタイミングは「決めておく」ことが本体
よく聞かれる「トレーニング後30分以内に」という話は、以前ほど厳密には言われなくなっています。1日の合計で足りているかの方が大事です。
それより効くのは、飲む時間を固定すること。朝食代わりに1杯、またはトレーニング後に1杯、と決めている人は続きます。「気が向いたら」の人は、3週目に飲まなくなります。これは食事報告と同じで、仕組みの問題です。
続かない人の共通点
現場で見ていて、プロテインが続かない人には共通点があります。
- 最初から1kgの大袋を買った(味が合わないと詰む)
- 水で割ってまずくて嫌になった(牛乳や豆乳で割ると続くことが多い)
- 飲む時間が決まっていない
- 「飲めば痩せる」と思って始めた(飲むだけでは変わらないので幻滅する)
逆に言うと、お試しサイズで味を選び、割り方を見つけて、時間を固定する。この3つで続く確率はかなり上がります。
トレーナーが現場で勧めているもの
選ぶ基準は上に書いた通りです。この枠には、現場でトレーナーが実際に会員に伝えている銘柄を、理由と一緒に載せていきます。
まとめ
- プロテインは「足りない分を埋める食品」。飲むだけで痩せも筋肉もつかない
- 迷ったらホエイ。お腹が緩くなるならWPIかソイ
- 見るのは「1食あたりのタンパク質量」「1食あたりの価格」「味を試せるか」の3つ
- 飲む時間を固定する。続かない原因はほぼ仕組みの問題
食事で足りているなら、無理に買う必要はありません。足りていないなら、小袋から始めてください。
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